「机上の学修」と「踏査」の組み合わせによる朝鮮半島理解
掲載内容は当時のものです。
「机上の学修」と「踏査」 韓国の大学の国文学科では「??」(踏査)といって作品や作家について調査旅行します。本学部の「朝鮮言語文化特殊講義」でも、「机上の学修」として行う資料精読と、現地での「踏査」を組み合わせ、学修者が資料を通じて知り得たことを経験として修得する過程を重視します。
近年の日本では、世代交代によって戦争や災害の体験の継承が難しくなり、経験者の語りを受け継ぐ試みが様々に行われています。韓国でも同様に、植民地時代と朝鮮戦争の経験を受け継ぐ試みが行われています。「朝鮮言語文化特殊講義」ではまず、植民地や朝鮮戦争を題材とした文芸作品やドキュメンタリを聴解し精読する作業を通じ、植民地や朝鮮戦争の経験を伝える語彙、表現について知識と理解力を深めます。
9月に実施する韓国研修ではソウル、大邱の2都市を訪問し、学術交流先の国民大学、慶北大学で、現地で日韓関係史がどのように学修?研究されているのか、また世界各地から韓国に来た留学生が韓国についてどのように学修しているのか、参観します。ソウルでは西大門刑務所等を韓国の日本語を専攻する学生たちと共に訪問し、植民地や朝鮮戦争の痕跡が現代にどのように語り継がれているのか、また現地の学生たちがそれをどのように受け継いでいるのかについて話し合います。大邱では、街のあちこちに残る植民地時代の建物が、現在どのように活用されているのか、現地のボランティアガイドと共に巡り、現地の人々の考えを受け止めます。学修者が「踏査」で得た知見と「机上の学修」で得た知見を照らし合わせ、知識を経験として修得する授業を行います。

韓国の学生と共に西大門刑務所を「出所」する

韓国の学生と共に分断線の向こうに北朝鮮を見る
- 担当教員/和田とも美
- 学部/人文学部
- 専門/朝鮮近現代文学
- 関連リンク/「こんな研究をして世界を変えよう」

